八幡エリア
郡上鍾乳洞横の梅花藻
清流にしか育たないデリケートな梅花藻を
鍾乳洞の湧き水が流れ込む川で愛でる
地下水が豊富で多くの地底湖を持つ、知る人ぞ知る観光スポット「郡上鍾乳洞」。入り口横には洞内から出た湧き水が流れ込む小さな川があり、その水面に毎年、梅花藻(ばいかも)が顔を出し花を咲かせます。梅花藻とはキンポウゲ科の水生多年草で、白くて小さな梅の花に似た花が咲くことから名付けられたそう。水温が年間を通し、14℃前後の湧き水の出る清流にしか群生しないデリケートで貴重な植物です。6月上旬から花開き、雨が降ると流されてしまいますが、そのたびにまたつぼみをつけて9月下旬まで花を咲かせます。水中に咲くものもあるので、ぜひのぞいてみてください。
郡上鍾乳洞横の梅花藻
お花見情報
見ごろ | 6月上旬~9月下旬ごろ |
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場所 | 〒501-4451 郡上市八幡町入間(郡上鍾乳洞) |
駐車場 | 郡上鍾乳洞の駐車場を利用(無料、普通自動車30台、大型バス3台) |
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大和エリア 古今伝授の里のぼたん
大輪のぼたんが咲き競う
華やかな美しさのぼたん園
大和エリアにある、和歌をテーマとした野外博物館「古今伝授の里フィールドミュージアム」には、2000㎡のぼたん園があります。新緑の風景が美しい5月上旬から下旬にかけて、1500株の色とりどりのぼたんが華麗な花を開かせます。『新古今和歌集(新古今集)』にも「ふかみ草」として詠まれているぼたんは、平安時代には宮廷や寺院で観賞用に栽培され、古来より人々の寵愛を受けた花のひとつ。品種の異なる大輪のぼたんを間近に眺めながら、甘い香りに包まれる園内の散策路を巡った後は、敷地内の「篠脇山荘」からの山々の眺めをのんびり楽しんだり、「よぶこどり」内のカフェでお抹茶を楽しむのはいかがでしょう。小さな石垣の小径や、小川、山野草にあふれる古今伝授の里フィールドミュージアムは、ついつい時間を忘れて過ごしてしまう魅力に溢れたスポットです。開花期間中には「ぼたんまつり」「ぼたんまつり野外コンサート」も開催されます。
古今伝授の里のぼたん
お花見情報
見ごろ | 5月上旬~中旬ごろ(花の生育により前後します) |
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場所 | 〒501-4608 郡上市大和町牧912-1 (古今伝授の里フィールドミュージアム) |
駐車場 | あり(無料、普通自動車200台、大型バスも駐車可) |
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白鳥エリア 藤路の桜
推定樹齢600年超
岐阜県天然記念物指定のエドヒガンザクラ
昭和42年(1967年)に岐阜県指定天然記念物に指定された樹齢約600年を超えるエドヒガンザクラは、高さ18m、幹の太さ3.6m、枝の広がりは東西に23mという立派な姿。「飛騨・美濃さくら33選」にも選ばれ、毎年見事な花を咲かせる桜で、郡上市白鳥エリアの向小駄良番所跡公園内にあります。宮本武蔵がこの地の民家に逗留し、そのお礼に一本の山桜を植樹したと伝えられることから別名「武蔵桜」とも言われています。園内には、映画『さくら』の主人公であり、「太平洋と日本海を桜でつなごう」と沿線に桜を植え続けた桜守・故佐藤良二さんの石碑があります。
藤路の桜
お花見情報
見ごろ | 4月中旬ごろ |
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場所 | 〒501-5126 郡上市白鳥町向小駄良藤路桜下(向小駄良番所跡公園) |
駐車場 | あり(無料、普通自動車10台) |
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白鳥エリア 西ヶ洞さくら公園の芝桜
カラフルな芝桜のじゅうたん
春色のグラデーションに心躍る
郡上市白鳥町にある西ヶ洞さくら公園では、地元有志の方たちにより、桜、芝桜が植えられ、春には見事な桜色の風景に出会うことができます。4月中旬からゴールデンウィークごろにかけて、桜やチューリップといった色とりどりの春の花が楽しめますが、中でも、ピンク、白、紫、赤など、色とりどりの芝桜が地面を埋め尽くす芝桜のじゅうたんは見事です。園内の高台からの景観は美しく、絵画のような春色のグラデーションが人々の目を楽しませます。公園は少し奥まった場所にありますが、国道156号線から、ピンク色ののぼりと看板を目印にしてください。
西ヶ洞さくら公園の芝桜
お花見情報
見ごろ | 4月中旬~5月上旬ごろ |
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場所 | 〒501-5123 岐阜県郡上市白鳥町中津屋(西ヶ洞さくら公園) |
駐車場 | あり(無料、普通自動車20台、大型バス2台) |
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高鷲エリア 牧歌の里のラベンダー
7種類のラベンダーが次々と開花
園内が紫色に染まり、甘い香りに包まれる
岐阜県郡上市の北端、標高1000mのひるがの高原にある「牧歌の里」には、約1万株のラベンダーが植えられており、6月下旬から8月上旬まで7種類が次々と見ごろを迎えます。まず6月下旬に色づく「ヒッドコート」は、花穂の発色がとりわけ鮮やかで美しく、クラフト用の花材としても人気の品種です。次に咲くのが「オカムラサキ」で、香料を採取するために改良された品種でオイルを多く含みます。この2種類が咲きそろう7月上旬がラベンダーの一番の見ごろ。その後、ラバディーングロッソ、セビリアンブルー、プロバンスブルーなど遅咲きのラベンダーが続き、8月上旬まで花畑を紫色に染めます。風に乗って園内を漂う香りにも癒されますよ。なお、毎年7月には「ラベンダーフェア」も開催。ラベンダーを使ったアロマワックスバー、石けん、風鈴を手作りしたり、ラベンダーのスイーツを味わったり、刈穂体験もできます。花束やポプリ、サシェなどは、贈り物にもぴったりです。
牧歌の里のラベンダー
お花見情報
見ごろ | 6月下旬~8月上旬ごろ |
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場所 | 〒501-5302 岐阜県郡上市高鷲町鷲見2756-2(牧歌の里) |
駐車場 | あり(無料、普通自動車2000台、大型バス8台) |
高鷲エリア
ひるがのピクニックガーデンの桃色吐息
標高1000mの高原リゾートに広がる
鮮やかなピンク色のじゅうたん
「ひるがのピクニックガーデン」は、花畑が広がり、ジップラインアドベンチャーや、山頂バギー、バーベキューなどが満喫できる高原リゾートです。2019年夏に、ひるがの高原コキアパークが生まれ変わってオープンしました。高原リフトに乗って大日岳や白山連峰が広がる景色を眺めながら揺られること約8分。標高1000mにある山頂エリア一面に、日本最大級を誇る4万株のペニチュアが咲き誇ります。「桃色吐息」の名を持つこのペニチュアは、中心部が白く、全体が濃い桃色になるのが特徴で、とっても華やか。人気の園芸家である杉井明美さんによって育種され、丈夫で育てやすく、長期間にわたって咲くことから、最強で最高のペチュニアとも言われています。同じく山頂エリアには大日岳、白山連峰が一望できる「Momoiroテラス&カフェ」があり、鮮やかなピンク色の花畑を眺めながら、地元食材を使ったこだわりのドリンク&スイーツが楽しめます。
ひるがのピクニックガーデンの桃色吐息
お花見情報
見ごろ | 7月中旬~9月上旬ごろ(見ごろ) |
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場所 | 〒501-5301 岐阜県郡上市高鷲町ひるがの4670-75(ひるがのピクニックガーデン) |
駐車場 | あり(無料、普通自動車200台、大型バス10台) |
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美並エリア 国道156号線沿いの桜並木
街道を行く人々の目を楽しませる桜並木
相戸から深戸の間、国道156号線沿いに約500mにわたって咲くソメイヨシノの桜並木は美並エリアで一番の桜の見どころ。昭和40年(1965年)の国体開催を機に地元深戸地区の手によって植樹され、守られてきました。「飛騨・美濃さくら33選」にも選ばれており、春の満開時になると国道を行き来するドライバーの目を楽しませます。毎年4月に開催される、名古屋城から金沢兼六園までの桜の道をたどって走るマラソン大会「さくら道国際ネイチャーラン」のコースにもなっているんですよ。
明宝エリア 國田家の芝桜(くにたけのしばざくら)
おばあちゃんがコツコツ育てた花畑
丹精込めて育てあげた芝桜は圧巻の美しさ
明宝エリア・奥住にある「國田家の芝桜(くにたけのしばざくら)」は、郡上八幡ICから車で約40分。せせらぎ街道を明宝方面へ北上したところにあります。斜面一面に、赤、ピンク、白、薄紫と色とりどりに咲き誇る可憐な芝桜は圧巻。足を踏み入れると、甘い香りに包まれ、川の流れる音と、鳥のさえずりが心地よいBGMとなって癒されます。見事な芝桜は、なんとこちらの住人であった國田かなゑさんという女性が昭和36年ごろからコツコツと植え始め、丹精込めて育てあげたもの。現在は亡くなったかなゑさんの遺志を引き継いだ「國田家の芝桜を愛する会」の皆さんが、ていねいに管理を続けているという、物語のある春の花の名所です。美しく手入れの行き届いた花畑にはおもてなしのあたたかい心を感じずにはいられません。平成4年(1992年)には「農林水産大臣賞」、平成8年(1996年)には「内閣総理大臣賞」を受賞した、まさに日本一の芝桜の花畑です。無料の駐車場も2か所あり、見ごろには大勢の観光客が訪れるスポットですが、個人のお宅ですのでマナーを守って鑑賞しましょう。
國田家の芝桜(くにたけのしばざくら)
お花見情報
見ごろ | 4月下旬~5月上旬ごろ |
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場所 | 〒501-4304 岐阜県郡上市明宝奥住2833 |
駐車場 | 2か所あり(無料、普通自動車70台) |
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和良エリア 方須桜並木道
清流和良川に沿う約800mの桜並木は見事
岐阜県郡上市和良町の中央を流れる清流・和良川は、平成14年(2002年)、日本一の鮎を決定する「第5回清流めぐり利き鮎会」でグランプリに選ばれました。その和良川沿いに大きなソメイヨシノが立ち並び、4月中旬の春祭りの頃には満開に。およそ800mにも及ぶその桜並木は圧巻です。対岸には樹齢300年といわれる「梨の木」が立つミニ公園が整備されており、桜を見ながらお弁当を食べるのもおすすめ。毎年、桜の時期に合わせて吊るされる「こいのぼり」も見応えがあります。