白鳥おどりのオープニングを飾る
郡上宝暦義民太鼓
白鳥おどりで長く歌い継がれている、歴史的事件「郡上一揆(宝暦騒動)」。7月の発祥祭、8月12日の徹夜前夜祭、8月14・15日の徹夜おどりのオープニングには、「郡上宝暦義民太鼓(ほうれきぎみんだいこ)」という太鼓の演舞が披露されます。これは、郡上一揆の顛末を激しい太鼓の演奏とともに史実に基づき戯曲化したもの。一揆のリーダーを秘匿するため放射状に名前を連ねた傘連判状(からかされんぱんじょう)の幕を背景に、かがり火のあかりの中で演じられる太鼓は、とても幻想的です。
クライマックスには、一揆の勝利に沸く農民たちが「宝暦義民口説き」に乗せて踊り出します。唄はやがて白鳥おどりの代表曲「源助さん」へと変わり、列をなして踊る農民たちの後へ踊り子たちが続き、それが徹夜おどりの開幕へとつながっていくのです。遠い昔の先祖が命を懸けて粘り強く意志を通した「一揆」の歴史と令和の今がつながる、感動的な演出もぜひお楽しみください。
白鳥おどりをより熱くする
名人コンクール&免許状を発行
平成6年(1994年)から毎年、おどり名人コンクールを開催しています。エントリー制で課題曲を踊るのですが、中学生以上の一般の部、小学生以下のちびっこの部、団体の部(3~10名)の3部門で行います。歴代の名人と共に、名前は踊り屋形に刻まれるのも踊り好きにはたまりません。また、徹夜おどり期間中、保存会が審査を行い、「この人は上手」という人に踊り免許状が授与されます。
名人を目指す人や免許状を獲得するために、毎週水曜に行われている保存会のお稽古に参加する人もいるそうです。「今年は名人を目指したい!」という人は、お稽古に参加してみてはいかがでしょうか?
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白鳥おどりスケジュール