長良川の歴史的背景とその水源 湧き水から生まれた雄大な川
一級河川長良川は、大日ヶ岳の山頂に降り注いだ雨水が長い時間をかけて湧き水となり、集まって小さな流れとなります。その小さな流れは、流れゆくうちに豊かな川となり、多くの命を育みました。また、織田信長が天下統一をめざす足がかりの地とした岐阜の、貴重な水源になったのです。
高知県の四万十川・静岡県の柿田川と並び「日本三大清流」と呼ばれ、水質の良さと豊かな生態系で知られている長良川。その上流・郡上市では鮎漁が盛んで、良質な水と急峻な流れに育まれた「郡上鮎」は日本屈指のブランド鮎として名高く、その美しい姿形・味・香りが釣り人や食通を魅了しています。
さらに、郡上市は「アウトドアの聖地」と称されるほど、ラフティングやシャワークライミングなどのリバーアクティビティが充実。この地に住む子ども達は幼い頃から川に親しみ、川遊びは夏の風物詩となっています。いくつもの支流を有する長良川は、流域に生きる人々を支え、豊かな恵みをもたらしてくれるのです。