ちょっと贅沢ご褒美旅・観光列車「ながら」で
楽しむ郡上八幡への旅
楽しむ郡上八幡への旅
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岐阜県美濃加茂市から岐阜県郡上市までを走る「ながら」は、岐阜県初の観光列車として話題の列車。岐阜県関市に本社を置く「長良川鉄道株式会社」により、2016年4月に運行を開始し、現在は毎週金土日や祝日、ゴールデンウィークなどの連休に限定で運行されています。上品なロイヤルレッドの車両は、九州の豪華寝台列車「ななつ星」でも有名な水戸岡鋭治さんがデザインを手掛けていることでも有名で、長良川鉄道ならではの、車窓からの眺めも楽しみのひとつです。今回はこの「ながら」に乗って、ちょっと贅沢な列車旅をレポートします。
ロイヤルレッドの列車に乗って、約1時間30分の列車旅。
「ながら」1号ランチプランで出発!
10:15分、岐阜県美濃加茂市「美濃太田駅」長良川鉄道のホームで待っていたのは、上品なロイヤルレッドの列車「ながら」。
長良川鉄道を運行していた車両「ナガラ301、302」をベースに水戸岡鋭治氏がデザインした車両は気品溢れるデザインです。
車内の椅子のファブリックは全て異なるデザイン。東濃のヒノキなど、岐阜県産の木材をふんだんに使用した車内は、和モダンで明るく親しみやすさがあります。車内の壁には水戸岡鋭治氏のグラフィックが飾られ、小さなミュージアムのようです。
おもてなしの心が満載の「ながら」
ホスピタリティーに感動!
乗車すると、アテンダントさんがそれぞれ予約の席に案内してくださいます。席には乗車記念のカードや、長良川流域の名水などウェルカムプレゼントも用意されています。
テーブルに置かれているのは前菜のお重“和宮親王の玉手箱”。美しい格子の蓋をあけると、キラキラした料理の数々。10種類以上ある料理は、ひとつひとつが丁寧に作られていて、口に運ぶたびに多彩な驚きがあります。
郡上をはじめとした長良川鉄道沿線上の食材を使ったお料理はメニューを眺めるのも楽しい時間。使われている器も、それぞれ素敵なものが選ばれています。
テーブルの上に置かれているランチョンマットは美濃和紙が使われたオリジナルのデザイン。持ち帰っても記念になるような美しいデザインのペーパーアイテムばかりです。
小さな車内ですが、アテンダントさんが3名も乗車されていました。食事中も、細かなところに気を配ってくださり、観光列車ならではの上質なおもてなしを感じます。
列車旅を楽しみながら、レストランでいただくのと同じように手の込んだお料理が列車で楽しめるなんて本当に贅沢ですね。お酒が好きな方は、別料金でお料理と一緒にワインや日本酒などをオーダーすることもできます。
列車は秋の風景のなかを進んでいきます。ガタンゴトンと揺れる感覚も、列車旅の醍醐味。長良川鉄道はスピードも早くはないので、ゆっくりと流れる風景を眺めながらスローな時間を感じることができます。普段の仕事や忙しさを忘れ、しばし楽しむ贅沢な時間は大人の旅にぴったりですね。
清流・長良川の絶景を満喫。
美濃加茂市~関市を抜けると、清流・長良川を近くに見ることができます。時折流れる車内アナウンスでは、風景の見どころを教えてくれるので、食事に夢中になっていても見逃すことなく景色を満喫できるのも嬉しい心配り。それぞれのビュースポットで徐行し、ゆっくりと風景を眺められるのも観光列車ならではの嬉しいポイント。
この日はちょうど紅葉が美しく、秋晴れの空と山々、透明度の高い川の美しい色合いを楽しむことができました。列車は長良川に沿って左右を走るので、どの席に座っても風景が楽しめます。
長良川を、真上から覗くことができる景勝地では一時停車し、風景を満喫できます。窓を開けると、川の流れる音と気持ち良い風の開放感。車窓からでも川底がクリアに見える清流に、どの席からも感嘆の声が上がります。トンネルを抜けるごとに深まる秋の景色。約1時間30分の列車旅も気づけば後半です。
途中の大矢駅では、10分の休憩があります。列車を降りて、トイレ休憩や記念撮影の時間です。駅員さんの帽子をかぶっての撮影スポットは大人気!小さな駅のホームで眺める「ながら」もやはりかっこいいですね。
デザートは濃厚なガトーオペラに口直しのフルーツなどが添えられています。食後のコーヒーをいただきながらこれまでの車窓を思い返し、充実した列車の旅に大満足。
なんと、ランチプランの最後には思わぬサプライズ。「お土産」に刃物の町・関市で作られている爪切りをいただきました。このお土産は週替わりで長良川鉄道沿線の特産品が用意されるそうです。
贅沢な列車での時間を過ごした後は、
郡上八幡の散策を楽しもう。
楽しい時間はあっという間。終点「郡上八幡駅」に到着です。駅のホームに降り立つと郡上おどりのお囃子が流れ、古い木造の駅舎も風情たっぷり。
到着はお昼なので、ここからたっぷりと郡上八幡の町歩きを楽しめますね。駅から町の中心部までは、バスやタクシー、レンタサイクルなどが便利です。
観光列車「ながら」のランチプランで乗車した鮎号は郡上八幡駅が終点ですが、ビュープランの森号はここから切り離されて、秘境駅とも呼ばれている「北濃駅」へ向かいます。もっとローカル鉄道を満喫したいという方は、更に「北濃駅」まで列車で足を伸ばすプランもおすすめです。
観光列車の旅は初体験でしたが、予想以上に充実したサービスに大満足!ランチプランは記念日やちょっとご褒美の女子旅にぴったりです。郡上八幡駅からはそのまま観光も楽しめるので、両親へのプレゼントや外国からのお客様へのおもてなしにも良さそうです。観光列車ながらには、気軽に楽しめるスイーツプランやお酒を楽しむプラン、乗車のみのビュープランなど、好みに合わせたプランを選ぶことができるので、いろいろな楽しみ方ができそうです。
この記事を書いた人
TABITABI郡上 編集部
TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。