パワースポット巡り
「ロマン伝説に出会う旅 — 和良」
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【白鳩の滝伝説】神秘の大滝へ
次の目的地は、和良川支流の神淵洞(がぶちぼら)にかかる大滝「御手洗(みたらい)の滝」。地図を見ると少し入り組んでいるので、まずは和良川公園オートキャンプ場を目指して向かうことに。すると間もなく「御手洗の滝」の看板を発見。キャンプ場に車を止めて、歩いて向かうことにしました。
山道をぐんぐん歩いていくと、水の流れる心地よい音に心が洗われるよう!「御手洗の滝」へたどり着くまでの間にも小滝や無名滝があり、清涼感たっぷり。張り巡らされた木の根、はしごのように横たわるどっしりとした木の幹で作られた小道は、人ひとりが通るのがやっとなぐらいです。大きく育ったシダ植物やせせらぎを楽しみながら10分ほど歩いたでしょうか。遠目に「御手洗の滝」が見えてきました!
◆伝説その2:神様の使い・2羽の白鳩が迷い人を案内
ここに伝わる話をご紹介します。
その昔、猟師が道に迷い山奥へ入ってしまい、どうすることもできなくなってしまいました。「どこへ行ったらいいのか教えてください」と神様に祈ると、どこからともなく2羽の白鳩が現れ、里へと導き、無事に下山することができたそうです。この話の舞台となったのが、「御手洗の滝」です。
最上段から飛び出すように流れ落ちる水、滝壺の水しぶきと透き通った水が、神々しい!鳩は神の使いと言われることもありますし、この山道で白鳩に出会う…という奇跡は、神様の力を感じずにはいられませんね。また、案内板によると、日本に現存する最古の和歌集である「万葉集」に、「滝」は「垂水(たるみ)」と詠まれています。
そしてここ和良にも「たる上」「たる下」という言葉があり、当時の文学に精通していた人がこの地にいたのかな?と想像するのも一興です!また行基法師は東大寺の大仏建立にあたり、その基金募集に各地を行脚した際、この地を訪れたとも言われています。歴史の教科書に載っている書物や人物と和良との関わりを知ることで、歴史がグッと身近に感じられました。
滝への道は、階段や橋など整えられてはいるものの、大きな木の幹や石などを利用した自然をそのまま生かしているため、スニーカーがおすすめです。険しすぎるということはないので、点在する小滝で清水を手ですくってみたり、自然によって研磨された石をおもしろがったり…と、子どももアスレチック感覚で楽しめそうです。マイナスイオンたっぷりの新緑を楽しめる春、キャンプのついでに涼を求めて、燃えるような紅葉を楽しめる行楽に…と、四季折々の風景を楽しめるのもいいですね!
この記事を書いた人
TABITABI郡上 編集部
TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。