パワースポット巡り
「ロマン伝説に出会う旅 — 和良」
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【天の岩戸伝説】巨大な石が重なり合う神秘の岩
次なる目的地は、戸隠神社。大きな杉が生い茂る中、朱塗りの大鳥居が荘厳な空気を漂わせる神社です。ここは平安時代(938年)の「美濃国神名帳」に「正六位上国津明神」と記載され、鎌倉時代以降は「九頭の宮」、そして明治7年に「戸隠神社」と改名されました。駐車場には、大きくパワースポットの文字が!実はこの神社はパワースポットの宝庫とのこと。期待に胸を膨らませながら大鳥居をくぐり、山と杉に囲まれたすがすがしい空気をたっぷり吸いこむため、大きく深呼吸!
まずは神社に参拝。ここには「天力男命(アマノタヂカラオノミコト)」が祀られています。この神様こそ【天の岩戸伝説】で岩戸を素手で開けたという力持ちの神様なのです!伝説の片鱗に早速出会えた気がします。本殿の前にはパワースポットについてのリーフレットが置いてありました。このリーフレットを見ながら散策することにします。でもその前に…。本殿前にはおみくじの箱と御朱印・お守りが置いてありました。お金はお賽銭箱に入れてくださいとのこと。参拝の記念に御朱印をいただき、おみくじを引いてみました。大吉!これからどんどん道が開けてくるそうです。早速パワースポット巡りの効果でしょうか?
この神社を訪れた大本命・重ね岩は、社殿の右側を進んだところにありました!その名の通り、大きな大きな大きな岩の上に、大きな大きな岩が重なっています。それぞれ約40トンもあるそうですが、岩同士の接点がとっても小さく、上の岩は片手でも簡単に動かせるとのこと。実際、時と共に少しずつ上の岩の角度が変わっているそうです。そして、ごくわずかな接点にも関わらず、太古の昔より数多くあったであろう地震や台風などの自然災害を乗り越え、上の岩が落ちることなく残っている…まさに神秘を感じます。※注意:現在は保護のため触ることはできません。
◆伝説その3:現存する最古の歴史書「古事記」に記された伝説にまつわる重ね岩
古事記に書かれている話の中でも有名な伝説のひとつ「天の岩戸」。天照大御神(アマテラスオオミカミ)が岩屋に閉じこもり、天力男命が岩戸を手で引き開けた際、岩の一部が割れて飛び散りここ和良町まで飛んできたと伝えられています。それこそ「重ね岩」。鎮座している神社の名称が「戸隠神社」というのも因縁を感じますね。また、天の岩戸伝説は日本各地に伝えられていますが、「暗闇となった世界に太陽の神を誘うため、長鳴き鶏を鳴かせた」という云われが残っています。日本において最も古い形態を残す「郡上地鶏」がそれであったのかもしれないと想像してみるのもロマンですね。
重ね岩以外にも敷地内には大きな岩が点在。それぞれ名前が付けられているので、イマジネーションをフル活用して眺めてきました。大鳥居の近くには「通り抜ければ子どもが授かる」と信じられている夫婦杉も。また、大鳥居を出てまっすぐ歩いた先にそびえ立つ一本杉もパワースポットのひとつなのだとか。高さ33m、幹廻り6m、樹齢1000年以上の一本杉は、一度も落雷がなく風雪にも耐えているという不屈のご神木。年末年始にはライトアップされるようなので、その凛々しい姿を見に訪れるのもいいかもしれませんね。なお、この神社では毎年10月の第2日曜に例祭が行われており、郡上市無形文化財に指定されています。大神楽や伊勢神楽が奉納されるほか、山車や神輿なども見られる盛大なお祭りなので、ぜひその時期に出かけてみたいものです。
この記事を書いた人
TABITABI郡上 編集部
TABITABI郡上は「度々、何度も訪れたい街、郡上」をキャッチコピーに、郡上市の観光情報や魅力を伝えるメディアです。たくさんある郡上の魅力に触れながら、季節ごと、エリアごとに楽しむことができる旅の提案、郡上市の新しい魅力に触れられる情報を提供し続けていきます。