郡上踊・寒水の掛踊を含む「風流踊」がユネスコ無形文化遺産に登録されました
11月28日からラバト(モロッコ)で開かれている第17回ユネスコ政府間委員会にて、郡上市の「郡上踊(ぐじょうおどり)」と「寒水の掛踊(かのみずのかけおどり)」を含む 24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ユネスコ無形文化遺産に登録された時の様子
2022年11月30日 19:00頃
寒水の掛踊とは?
約300年前から伝わる風流の太鼓踊りで、毎年9月の第2日曜日とその前日に寒水白山神社の祭礼に奉納されます。国指定重要無形民俗文化財に指定されていて、地元の人々が総出で役者に扮して行われる大規模な芸能です。長さ約3.6mのシナイと呼ばれる綺麗な飾りものを背負った4人の若者の勇壮な踊りが見物です。
郡上市内には、カケ踊りまたはカキ踊りと称する太鼓踊りが、寒水を含む11ヵ所で伝承されています。共通する特徴として、太鼓あるいは太鼓と鉦(かね)を打つ拍子打ちによる中踊りと、それを取り囲む大勢のガワ踊りで構成され、長大な飾りものを背負った拍子打ちが躍動的に踊り、ガワ踊りは囃子と歌にあわせてゆったりと踊ります。カケ踊りの多くは不定期開催ですが、寒水の掛踊は毎年定期的に開催されるのが特徴の一つです。
【ユネスコ無形文化遺産に登録された「風流踊」一覧】
・永井の大念仏剣舞(岩手県)
・鬼剣舞(岩手県)
・西馬音内の盆踊(秋田県)
・毛馬内の盆踊(秋田県)
・小河内の鹿島踊(東京都)
・新島の大踊(東京都)
・下平井の鳳凰の舞(東京都)
・チャッキラコ(神奈川県)
・山北のお峰入り(神奈川県)
・綾子舞(新潟県)
・大の阪(新潟県)
・無生野の大念仏(山梨県)
・跡部の踊り念仏(長野県)
・和合の念仏踊(長野県)
・新野の盆踊(長野県)
・郡上踊(岐阜県)
・寒水の掛踊(岐阜県)
・徳山の盆踊(静岡県)
・有東木の盆踊(静岡県)
・綾渡の夜念仏と盆踊(愛知県)
・勝手神社の神事踊(三重県)
・近江湖南のサンヤレ踊り(滋賀県)
・近江のケンケト祭り長刀振り(滋賀県)
・京都の六斎念仏(京都府)
・やすらい花(京都府)
・久多の花笠踊(京都府)
・阿万の風流大踊小踊(兵庫県)
・十津川の大踊(奈良県)
・津和野弥栄神社の鷺舞(島根県)
・白石踊(岡山県)
・大宮踊(岡山県)
・西祖谷の神代踊(徳島県)
・綾子踊(香川県)
・滝宮の念仏踊(香川県)
・感応楽(福岡県)
・平戸のジャンガラ(長崎県)
・大村の沖田踊・黒丸踊(長崎県)
・対馬の盆踊(長崎県)
・野原八幡宮風流(熊本県)
・吉弘楽(大分県)
・五ヶ瀬の荒踊(宮崎県)