鮎を食べるなら、塩焼が一番‼ 郡上の鮎焼き名人に「郡上鮎」の美味しい焼き方を聞いた!
長良川水系の郡上市内で採れた鮎は、「郡上鮎」と呼ばれます。
姿・形・香り・ハラワタ・身の締まりの5項目で競う全国清流めぐり利き鮎大会で、平成20年に見事グランプリを受賞した一級品で、郡上にいらっしゃった際は、ぜひ一度は味わっていただきたいもの。
そんな贅沢な郡上鮎の美味しい食べ方を探るべく、地元の鮎焼き名人を直撃!
長良川最上流のヤナ漁場「和み舎せせらぎ 」店長の林健太郎さんを訪ねました。
林 健太郎さん(Hayashi Kentaro)
和み舎せせらぎ 支配人
愛知県出身。和み舎せせらぎを運営するSLOW DESIGN(株)代表の出口徳男さんとの出会いをきっかけに郡上へ移住。以来、和み舎せせらぎの運営を任されている。
林さんは、毎日どれくらいの鮎を焼いているのですか?
和み舎せせらぎでは、多い日は、1日100匹程の鮎を焼きます。
焼き台の前で、人一倍暑い夏を過ごしていますので夏場は4~5㎏痩せます笑
郡上鮎は、鮎のなかでも、日本一に輝いたことのあるブランド鮎です。
天然の郡上鮎を美しく焼いて、お客様においしく食べていただきたいと思っています。
和み舎スタッフ一同で、鮎に串を打って、焼き台で焼いて…心を込めてお出ししています。
鮎がたくさん獲れるのはいつ?
もっとも獲れる時期は9月に入ってからです。
台風など大雨が降ると、川が大水となり、鮎がやな漁場に流されてきます。
秋には子持ち鮎が獲れますよ。
ずばり!鮎の美味しい食べ方とは?
鮎は、なんと言っても塩焼きが一番おすすめです。内臓も一緒に丸ごと食べてください。
鮎は、別名「香魚」と呼ばれ、ほんのり甘い香りがします。スイカの香りと言う人もいますよ。
鮎は苔を食べて暮らしています。水質の良い川には、上質の苔が生えます。長良川上流の郡上鮎は、清流で育った美しい苔を食べていますので、ハラワタの香りも良く、おいしくいただけます。
美味しく焼くコツとは?
まず水洗いをしてヌメリを取り、串を打っていきます。
左手で鮎を持って目から串を入れ、体を曲げて串先を中骨の下に進めます。
串が鮎から出ないように串先の方向を変え、中骨の下から上へ通しながら反対側の背びれ側へ進めます。尾びれの手前下あたりに串先を出します。
上から見た時に、Wのカタチになるのが理想です。
ちょっとむずかしいかもしれませんが…。
ヒレは焦げないように化粧塩をし、身への塩はほんの少しかける程度。
食べるときに、ヒレの塩を少し取って食べてください。
焼くときは、内臓までしっかりと火が通るように、遠火でゆっくり20~30分焼いてください。
見た目も美しく焼けるように、表3分裏7分の割合で焼きます。
ご自宅のコンロで焼く場合は、串を打たないことが多いと思います。ヒレは焦げないように、化粧塩をして焼いてくださいね。
和み舎せせらぎってどんな場所?
ヤナ漁場、屋内レストラン、屋外BBQ場があり、コテージでの宿泊もできるため、グランピングスポットとして人気があります。
レストランでは天然鮎コースがおすすめです。サラダ・甘露煮・フライ&フリッター・塩焼きに加え、鮎雑炊または鮎パスタが楽しめます。
屋外のBBQ場は、手ぶらでも楽しめるようバーベキューメニューがそろっています。ピザ窯をつかった手作りピザや燻製体験なども魅力です。
6月にはホタルの光を楽しみ、7月になれば子ども達が大好きなクワガタムシやカブトムシを発見。名古屋から車で90分のところに、静かにすごせる場所があります。
自然の静寂に包まれた場所の素晴らしさを体感ください。ハンモックでゆらゆらしたり、川のせせらぎに身をゆだねたり、思い思いの休日をお楽しみください。皆様の隠れ家としてご利用いただけると幸いです