​​地上最大20mを望む!体も頭も使う!フランス生まれの「鷲ヶ岳アルプスアドベンチャー」 イメージ

​​地上最大20mを望む!体も頭も使う!フランス生まれの「鷲ヶ岳アルプスアドベンチャー」

冬はウィンタースポーツで賑わいを見せる郡上市高鷲町。町内に6ヶ所あるスキー場のうちの一つ「鷲ヶ岳スキー場」に、この夏新たな遊び場が誕生!
その名も「アルプスアドベンチャー」
この名前、初めて聞く人も多いのでは?アルプスアドベンチャーとは一体どんなものか、どんな遊びができるのか、体験談を交えてご紹介していきます。

今回は、20代地元女子の私と、郡上在住の奥村さんファミリー(お姉ちゃんと弟くん)の4人で体験してきました。

鷲ヶ岳スキー場ってどんなところ?

ここ鷲ヶ岳スキー場は、標高1,672mの『鷲ヶ岳』という山にあります。
高鷲ICより車で3分と好立地。西向きのゲレンデは夕陽がとても綺麗に見え、景色も最高です。
全13コースに幅400mのワイドゲレンデで、初心者やファミリーでも安心して滑れます。

実は私も、毎シーズン何度もスキーに通う鷲ヶ岳フリーク!
しかし、夏の鷲ヶ岳スキー場にはほとんど来たことがありませんでした。

冬以外にも遊べる場所を!と、「鷲ヶ岳アルプスアドベンチャー」が8月2日にオープンしました。

アルプスアドベンチャーとは?

森の中で行うアスレチックとアルプスアドベンチャーとの違いは一体どんなところなのでしょうか?

アルプスアドベンチャーとは、フランス生まれのネイチャーアトラクションです。
元々はフランスの教育方針である「自分で考えて、自分で解決をする」“自律性”を高めるためのもの。
そのため、使用している器具も特徴的。自分で考えなくてはいけないので、難易度も少し高めです。
『自然の中で遊ぶ』というポリシーの元で設計されており、器具だけではなく、アトラクションの中で使われている木材や留め具などはできるだけ天然の木を使用しているそうです。

※服が樹液で汚れる可能性があるので、汚れても良い服装と動きやすい運動靴で来てくださいね。
※アルプスアドベンチャーは予約制です。

「自分で考えて、自分で解決をする」ための特徴的な器具とは?


安全装備を装着し、いよいよ森へ。

コネクターとプーリー
「コネクター」と「プーリー」

スタートしたら頼れるのは自分だけ!自分で器具を使いこなせなければいけません。
アトラクションに入る前に、例の「特徴的な器具」の使い方を練習します。

1つ目器具は、C型の「コネクター」
このコネクターはワイヤーの入り口に通すと途中では抜けない仕組みになっていて、アトラクションの中にあるワイヤーと自分を繋ぐ命綱の役割をしています。なんと画期的な!
通し方になかなかコツがいり、最初はハテナが浮かびましたが、ガイドさんが丁寧にレクチャーしてくださったおかげで習得できました。

2つ目は、滑車とカラビナがついた「プーリー」という器具。
プーリーは、ジップラインをする時に使う器具です。ハーネスからカラビナを外してワイヤーにひっかけ、滑車をワイヤーに噛ませます。ジップラインを飛ぶ時の手を置く位置など、実際にぶら下がって練習します。

ガイドさんは「自分で考える」ことを前提に、ルールやゲームの進め方をレクチャーしてくださいます。
基本的な使い方を教えたら、あとは自分でやってみる、まさに発祥の地の教育方針に基づいているのだと感心しました。
事前にきっちり練習するので、お子さんでも安心して参加できますね!

いよいよスタート!自分との戦いが始まる!

鷲ヶ岳アルプスアドベンチャーは小学生から体験できます。
コースは、「イージーコース(初級・中級)」と「チャンピオンコース(上級・ジップライン)」の2種類。

上級の途中で8〜9mくらいの高さ!

最大高度はイージーコースでも8m、チャンピオンコースでは最大20m!

私は高いところが得意なので、上級コースを選びました。
いよいよスタート!

木と木の間にあるゲームをひとつずつ進みます。動かないと思っていた丸太が回ったり、簡単だと思ったら思わぬ方向に動いたり…。
上級コースは、筋トレや体幹トレーニングができちゃうくらい本格的なコースになっています。
かなりキツいです…上級コース、正直舐めていました(笑)

進むにつれ難易度が上がるゲーム。スリルを感じつつも、攻略法を考えて頭を使い、不安定な足場を補助する代わりに腕の筋力を使い、頭も体もフル回転状態。ですが、普段は目にすることのない高さからの景色を見ることで、いつの間にか恐怖よりも楽しい気持ちが上回っていました。

ファミリーでも楽しめるアトラクション

さて、中級コースを選択した、奥村さんファミリーはどうでしょうか。

先頭を行く弟くんは、一つひとつのゲームに驚きながらも、どんどん進んでいきます。お姉ちゃんは休みながら少しずつ。お母さんは、時折叫び声が聞こえますが、一番楽しそうです(笑)
起伏のある吊り橋、うねうねとしたロープや垂直の壁など、中級もなかなかに難しそうです。

そんなコースも、あっという間にゴールした弟くん。終わったばかりなのにすぐに上級コースへ向かいます。
「やばっ!こわっ!」と言いつつも、上級コースもクリア!
「楽しかった?」と聞くと「うん!!」と元気な笑顔で答えてくれました。男子は元気だな!
運動不足の私は、上級が意外とハードと感じましたが、弟くんは余裕だったみたいですね。

20mからの絶景!木と同じ目線で大自然を感じる。

少し休憩を挟んでから、ジップラインコースへ!私と弟くんが挑戦!
このコースは、スタートからゴールまで計8つのジップラインで構成されていて、8つ目の最終ラインは、スタート位置がなんと高さ20m!
数字で聞くと、恐怖心が増します。少し怖いですが、いざ出発!

7つ目までのジップラインは、なんなくクリア!
風を感じながら周りの景色も楽しめる、そんな感覚でした。

しかし、8つ目は、やっぱり高かった…。
スタート位置に立つと、ゴール地点にいるガイドさんたちは豆粒のよう。少し恐怖心が出ましたが、目線を上げて見ると…。

向かいの連なる山々がカラッとした夏空に浮かんでいます。
なんて綺麗な景色だろう…。目の前の景色に見惚れていると、気づいた時には恐怖心が消えていました。

8つ目のジップラインのワイヤーにプーリーをつけて、ひょいっとスタート。

地上20mから見る壮大な景色と体に当たる心地よい風…。まさに鳥になったような感覚でした。
これはハマるかもしれない!

『郡上の森に新しい遊び場を。郡上の森を活用したい。』

素敵な遊び場、ここがなぜできたのか、鷲ヶ岳スキー場の総支配人「井森 誠(いもり まこと)」さんに伺いました。

「まず、かっこいいことをいうと、郡上はとても森が豊か、なのにほとんど活用されていない。そういう森にアイテムをつけて、一つの遊び場として活用できればいいなという思いがありました。6、7年前にスキー場の視察でフランスに行き、本場のアルプスアドベンチャーを見てきたことで、その思いが一層強くなりました。でも実は私、超インドアなんですよ(笑)」

スキー場の総支配人がまさかのインドア(笑)
そんなカミングアウトで場を和ませながら、アルプスアドベンチャーができるまでの経緯をお話ししてくださいました。

「完成当初は、これは子どもにできるかな〜と思うくらい本格的なものができてしまって。テストで子どもにもやってもらったら、ほぼほぼクリアできてしまったから、これはいける!と思いました。新しい本格アドベンチャーとしてやっていこうと。
岐阜県内にも似たような施設はあるけど、うちの売りとしては、難易度が高めということ。地上20mのジップラインは特徴かなと思う。少しでも多くの人に体験してもらえたら」

「自然の中で味わうスリル」と「絶叫マシーンでベルトをつけて守られた中で味わうスリル」はまた違うのではないか、と話される井森さん。
なるほど!体験してみると納得がいきます。

アルプスアドベンチャーの場合は自分で考えながら、不安定な場所をいきます。落ちたらヤバいかも!というスリル。
では、落ちないためにどうするか。
そうやって自然の中で学んでいくことができるのはとても貴重かもしれませんね。

鷲ヶ岳スキー場にはホテルや温泉が併設されており、秋にはゲレンデにキャンプ場もオープン予定。車泊スペースの整備も進んでいるとか!ますます楽しみですね!

鷲ヶ岳アルプスアドベンチャーは、牧歌の里やひるがのピクニックガーデンも近くにあり、様々な遊びを体験できる場所にあります。

郡上で遊ぶ、新しい遊びのひとつとして「鷲ヶ岳アルプスアドベンチャー」、ぜひ体験してみてください。


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