郡上の外遊人（ソトアソビト）インタビュー プロスノーボーダー ×コーヒー焙煎士「好きを極めた“郡上LIFE”とは？ 」
郡上八幡の中心を流れる吉田川の支流・乙姫川。
春には桜が咲き誇り、四季を通して穏やかなせせらぎが人々の心を和ませます。
そんな小川のほとりにある、古民家カフェ“eBANATAw（エバナタウ）”は自家焙煎のコーヒーが評判。
にこやかにコーヒーを淹れる店主「渡辺淳（わたなべじゅん）さん」には、実は、プロスノーボーダーという別の顔がありました。
郡上に惹かれて移住した渡辺さんの郡上LIFEとは？
渡辺淳さんのプロフィール ・1977年岐阜県垂井町に生まれる。 ・高校卒業後、大手パンメーカーに就職。 ・25歳、スポーツブランド主催のビッグエアー世界大会で優勝。 ・大会優勝を機にスノーボードブランドとスポンサー契約をする。 ・30歳、イタリアンレストランに転職。コーヒーの魅力にひかれ始める。 ・33歳、郡上八幡にて自家焙煎のカフェ “eBANATAw(エバナタウ)”をオープン。
郡上でカフェを営む理由
コーヒーとの出会いは30歳位の時にカフェ巡りをするようになったことですね。コーヒーというものを知ってしまったという感じです。
会社を退職し2年ほどイタリアンレストランで働き、いずれは自分のお店を持ちたいと考えるようになりました。
カフェをするなら水が美味しいところが良く、地元の垂井町をはじめ、名水で有名な場所を各地探していました。
郡上のボード仲間から、働いている店が閉店するので、お店を引き継いでくれる人を探しているという話を聞きました。古民家の雰囲気など自分の条件にぴったりだったので、すぐにここに決めました。
郡上ならではの働き方
はじめは、ゆるく自分のペースでお店ができればいいなという気持ちだったのですが、郡上八幡は観光地で、郡上おどりのシーズンは本当に人が多く…。“ナニコレ、忙しいやん”という感じでしたね。
実は移住するまで郡上おどりを知らなくて、踊ったこともなく、オープン当初は、“夏は働いて冬は滑る!”生活でした。
徹夜おどりの時なんかは朝まで働いていましたね。
5年目くらいの時、お客さんに誘われて郡上おどりに行ってみたら、“バチーン！”と来て。
それからは、徹夜おどりの時は深夜2時頃にお店を閉めて、踊りに行くスタンスに変わりました。
徹夜おどりが終わった早朝から、またお店を営業しています。
冬期週末には、スキー場でコーヒー店を出店させていただいていて、仕事の傍ら、スノーボードを楽しんでいます。
プロスノーボーダーとしての顔
スノーボードを始めたきっかけは、女の子にモテたくてですね(笑)。
当時、勤めていた会社の友達とボードへ行ったのが最初です。
その頃はまだスノーボード人口が少なく、リフトに乗るには、ちゃんと滑れるかの検定があった時代です(笑)。
現在は「KORUA shapes（コルア・シェイプス）」のジャパンアンバサダーとして、撮影モデルをしたり、最新のボードやウェアで滑って、SNSで発信したりしています。
実は、スノーボードの大会で世界一になったこともあります。
25歳の時、スポーツブランド主催の大会のインビ(invitation・招待客を楽しませるイベント)でビッグエアーの大会があって、日本大会で優勝し、アメリカで行われた世界大会に進みました。そこでも優勝してしまいまして…(笑)
帰国後、フリースタイルのボーダーとして、日本人で初めてヨーロッパブランドとスポンサー契約をしました。
当時は、スノーボードを楽しむために毎週末、郡上に通っていました。
雪が豊富で、名古屋や岐阜から気軽に行けるのが郡上のスキー場の魅力です。
郡上では平野歩夢君はじめオリンピックメダリストも練習していますし、全日本やスノーボードブランドの大会も開催されるので、プロの技が見られるチャンスも多いと思います。
移住歴11年。渡辺さんの郡上LIFEのモットーとは？
自分らしく楽しむことを大切にしています。
概念にとらわれず、色んなことにちょこちょこと手を出し、好きを極める。
みんな答えを探していますが、答えなんてないんです。
スノーボードも、コーヒーも自由でいい。
いろいろやって、ハマったらはじける。それでいいと思います。
eBANATAw（エバナタウ） ●公式サイト https://xn--gckd3eyb3a.com/ ●Instagram https://www.instagram.com/junwatajun/ ●Facebook https://www.facebook.com/Cafe-%E3%82%A8%E3%83%90%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%82%A6-635110296622645/
公式インスタグラム @gujo.outdoor.exp
